Mistir Library

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榎宮祐『ノーゲーム・ノーライフ 4』ーー熱くなってきた心理戦を読む

Mistirです。
読書録11

榎宮祐ノーゲーム・ノーライフ 4』

うん、良いね。実に良い。

ギャグ、痛々しさ、シメるところはシメる緩急。どれもやっぱり高水準のラノベだと思う。
中学生でこんなん読んだら変な方向に影響されてしまうで。
いや、この歳でも結構来るものあるよ。

まあ普通に面白いです。
読書録終わり!

……って、ラノベの途中の巻の読書録だからこれくらいで終わってもいいんだけど。
せっかくなのでもう少しだけ。

ラノベ特有のメタ表現」って、どこ辺りが起源なんだろう。
この小説だと「エロゲ展開はやめろ!」みたいなセリフ。
序盤に結構多い。主人公、なんやかんやでキモオタだからね。

で、これ冷静に考えると……面白いんだよね。
いや、何が面白いって……


最初はさ、この「メタ表現」、「ただのギャグ」の一種として捉えてよかったと思うんだよ。
銀魂』とか顕著だよね。
漫画の中で「この漫画」って言っちゃうみたいな。

でも……今の「オタク」がさ。
「エロゲ展開キタ!」って現実、特に秋葉原辺りで言ってても……違和感無いよね?

つまり。
「虚構的メタ表現」がいつしか「現実」として通用する表現になって。
つまるところ、「ラノベ特有の痛々しい表現」は、「現実のオタクをありのままに描く写実的表現」になって。

……こんな些細なトコロで、虚構が現実に与える影響を見てしまうわけだ。
ちょっとだけ面白くないっすか?

と、これくらいで終わります。
いつも途方も無い分量の記事書く時間は社会人にはない(迫真)

 

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